シンプルな料理方法だからこそ、お店のこだわりが、その味に直接現れるのが焼肉。

その店の味は、その店の姿勢を表すと言えるかもしれません。

今回紹介するのは焼肉の聖地・鶴橋の人気店「大吉（だいきち）」。

その味に間違いはありません。

 

「大吉」の創業は1967年。

長きにわたって愛され続ける理由は、創業以来、守り続けられている「秘伝の生ダレ」にあります。

数種類のタレを用意する店が多い中、「大吉」が用意するのは「秘伝の生ダレ」一種類のみ。

それぞれの味わいに違いある各部位の旨味を、たった一種類のタレで最大限にまで引き出します。

それも焼肉を知り尽くしているからこその技です。

 

仕入れる肉は産地やブランドにこだわらす、独自のルートを使って本当に美味しいと感じるものだけを厳選。

もちろん品質管理にも抜かりはありません。

それもこれも、長年にわたって培われた経験と確かな目利きがあるからこそ。

ある意味、美味しいのは当たり前なのかもしれません。

 

さて、まず味わいたいのは「黒毛和牛の盛り合わせ」。

ロース、カルビなど焼肉の定番と呼ばれる部位だからこそ「大吉」の実力がストレートに伝わってきます。

リピート率が高い「タン」や、鮮度の良さが人気の「特製ホルモン盛セット」もぜひものの一品。

口に運べば、思わず笑顔になるというものです。

 

そして焼肉と並ぶ人気メニューの「蔘鶏湯（サムゲタン）」。

高麗人参やなつめ、もち米を詰めた鶏丸一羽を、特製のスープでじっくりと煮込んだ逸品。

こちらも創業以来、守り続けられている味です。

ホロホロの柔らかい肉と、身体に染み渡ったスープを楽しんだ後は、麺を入れて堪能するのが定番の楽しみ方。

もう何もいうことはありません。

 

合わせるお酒はビールやハイボールなどを始め定番の物がそろいますが、

やはり、ここは韓国を代表する「ジンロ　チャミスル」ですね。

すっきりとした飲み口は焼肉との相性は抜群。中国酒の品ぞろえもあるそうです。

焼肉の聖地・鶴橋を代表する「大吉」。

この味を知らずして焼肉は語れない。そんなお店です。